見えないものと見えたもの

振り返れば自分が略奪者になってました。

お金が無い

急展開してから彼との同棲が始まった。


でも、正式に離婚するまでに

1年程の時間がかかった。



子沢山である為、単純に離婚届けを

出せばいい訳でもなく、書類の準備や

子供達が理解し慣れる充分な時間が欲しい。

そう奥様の主張があったからだ。



彼の休日は、早朝に奥様の所へ行き、

子供が寝付いたら私の所へ帰って来る。

そんな形で1年を過ごした。



離婚に際しての条件も、

全面的に奥様の希望を受け入れた。

子供との面会について、養育費や財産分与など。



奥様も必死だ。

子沢山を1人で育てるために少しでも有利にと。 



そう。

彼は丸裸状態で離婚する事となる。



離婚までの彼の生活費はもちろん全て

私が負担する。給料は全て奥様が管理し、

彼に渡されるのは2万円のみだった。


たったの2万円である。

この2万円も通勤定期を買うと無くなる金額だ。


大人が月に数百円で生きていけるわけない!

もちろん私もそう言いたいが、ここは立場的に

黙る。まぁいいやと。何とかなると自分に

言い聞かせる。



彼は良くも悪くもお金に無関心だ。

今後、長く続く養育費に対しても

奥様の希望を受け入れようとしていた。

現実としては厳しい。いや、不可能なはず。


ここは私が言わせてもらった。


全ての財産を渡すのだ。

今も生活費無しの状態なのに

それはおかしいと。


月に〇万円が限界です。



実際に無理でしょ?

家賃どうするの?

ご飯食べないの?

私と別れて1人になった時、生活できるの?


そう彼を説得し、相場より低くなった養育費。

それでも人数がいれば金額は大きい。


払い続ける事が大事でしょ?とハッパをかけた。



本音は養育費なんかクソ喰らえ!である。